2022.10.30
AUTUMN CONCERT 2022 『ガラスの靴』
大和シティー・バレエ
やまと芸術文化ホール メインホール
バレエ
大和シティー・バレエ「AUTUMN CONCERT 2022 『ガラスの靴』」@やまと芸術文化ホール メインホール、幕間。 プロコフィエフのシンデレラを使った新作の全幕。シンデレラをデザイナーに、シンデレラの家をブティックにした翻案。 1幕だけでも、あちこちとても工夫されていて感心。 https://t.co/AyVSWCyiH12022-10-30 18:24:00 GMT+9:002022-10-30 18:24:00 GMT+9:00
「ガラスの靴」終演。 なかなか良くて、特に価格を考えると、とても満足な公演でした。 それだけに、あそこをもっと、ここをもっと、みたいに欲が出ちゃう作品でもあった。 やっぱり、一回公演だと制限大きいだろうから、もっと沢山の方が見に来て、何公演もできるといいのだけど。 https://t.co/S8fuCo8TuA2022-10-30 20:22:24 GMT+9:002022-10-30 20:22:24 GMT+9:00
今回は振付が宝満さんで、脚本に鍵和田昇さんという方がクレジットされている。 細部がどういう分担なのかはわからないのだけど、ストーリーがかなり細かく設定されている感じで、それがうまく働いている部分も、逆に踊りに制限が加わったかなと思う部分も。 ただ、試みとしては、とてもいいと思う。2022-10-30 20:27:31 GMT+9:002022-10-30 20:27:31 GMT+9:00
シンデレラは、継母と姉二人を男性でやって笑いを取るとか、もうダメでしょ、と思ってるのですが、今回はちゃんとそこがケアされていて良かった。 姉ではなくて妹設定なのかな、女性2人で少し子供っぽく作ってあるので、やんちゃで困るけど元気に育ってて微笑ましい、ぐらいで見ていられる。 https://t.co/ypiYs4XYQ92022-10-30 20:32:54 GMT+9:002022-10-30 20:32:54 GMT+9:00
継母のアルバレスは大変にゴージャスでして。特に2幕の黒と金のパンタロンスーツ姿は素晴らしかった。 高岸さんとカップルで、一部、デカい女をうまく踊らせられなくて転ぶみたいな古い表現があって残念だったのだけど、後半にはそういう笑いを入れてこなくてよかった。 https://t.co/CMkLwT1krC2022-10-30 20:37:26 GMT+9:002022-10-30 20:37:26 GMT+9:00
継母を男性にやらせる意味はあるのか、という話になると微妙ではあるんですが。 ただ、これだけの押し出しの女性ってなかなかいないかな、というのはある。 あとは、1幕で、まさかの二人羽織がありまして。秋山さんをおんぶしての移動が入るから、あそこら辺は男性である意味があるかもしれない。2022-10-30 20:38:59 GMT+9:002022-10-30 20:38:59 GMT+9:00
プロデューサー役は高岸さん。 2幕冒頭が、幕前での高岸さん八幡さんの小芝居ではじまるという。あれ、声がもう少し通るとよかったんだけど。一部聞き取れなかったのが、個人的にめっちゃ悔しいので。 いや、だって、高岸さんと八幡さんの小芝居とか、超レアじゃないですか?2022-10-30 20:42:29 GMT+9:002022-10-30 20:42:29 GMT+9:00
八幡さんはジャーナリスト。 カメラ片手に何気なくすごいジャンプを入れてきたりと、宝満さんの振り付ける八幡さんはすっごく魅力的だと思う。 カーテンコールでは、ハイ、みなさんポーズ、とシャッターチャンスを作ってくれるのも良かった。 カーテンコールの撮影、演出あると撮りやすいよね。 https://t.co/ndTyJVuT2J2022-10-30 20:48:19 GMT+9:002022-10-30 20:48:19 GMT+9:00
八幡さん率いるパパラッチ軍団。 池ヶ谷奏さんも入ってますが、基本は大和の方々。これが、かなり踊れるというか、あの八幡さんにきっちりついていってて、素晴らしかった。 カーテンコール、後姿しか撮れなかったんですが、こっちの方が役らしさがあっていいかも。 https://t.co/ACFZ85x3P82022-10-30 20:54:14 GMT+9:002022-10-30 20:54:14 GMT+9:00
仙女にあたる役を川島さんが。 それなりに長身の方ではあると思うのですが、ここぞという時にすごく大きく見えて。 1幕で服達と一緒に踊っている時に、空間の捉え方が一回り大きかったり。 高岸さんと、ヒール履いたアルバレスとが左右にいるのに、川島さんが一番迫力あって見えたりしちゃうんですよ。 https://t.co/KldpcZ7Daf2022-10-30 21:01:26 GMT+9:002022-10-30 21:01:26 GMT+9:00
マネキンなどの役をやったアンサンブル男性4人が、やたらと踊れる人達で、何事? と思ったら、NBA と東京バレエから2人づつでした。 踊るシーンが沢山あって、マネキンの人形振りからパーティーでスターモデルに張り合うのまで、どれも見応えあって良かった。 https://t.co/P6BdaOLES92022-10-30 22:19:27 GMT+9:002022-10-30 22:19:27 GMT+9:00
主役は秋山さんと秋元さん。 踊りはすごくよかったんだけど、話としてなんか欲求不満な感じがあって、ちょっと評価に困る。 男女カップルに点が辛い自覚はありますが、これだけ設定てんこ盛りなのに、なんか普通にボーイミーツガールって感じで、設定を振付が咀嚼しきれてない印象。 https://t.co/JUGKH6CJAZ2022-10-30 22:27:24 GMT+9:002022-10-30 22:27:24 GMT+9:00
自分は宝満さんのリフトが好きなので、2幕のパ・ド・ドゥなんかは大変に好みで、秋山さんと秋元さんは長くて複雑な姿勢変形を流れよく見せてくれて大満足だったのです。 ただ、振付として、そこにキャラクターが反映されているかという話になると、うーん、「誰」であってもおかしくない感じかなと。2022-10-30 22:31:28 GMT+9:002022-10-30 22:31:28 GMT+9:00
ストーリーとしては、それぞれに素晴らしい才能のあるデザイナーとモデルが、どちらも親代わりの人間から搾取されていて、そこの部分も含めて恋に落ち、2人で新しい人生を切り開く、という話だと思うんですよ。 それが、振付から見えてくるとよかったんだけど、自分はあまり感じなくて。2022-10-30 22:33:42 GMT+9:002022-10-30 22:33:42 GMT+9:00
デザインをするシーン、基本的には止まって対象を眺めているのと、宙に筆を走らせるマイムなんだよね。 そこが踊りとして描かれると、ものすごく好みなんだけどなぁ、みたいな事を思っちゃうわけです。 これは、現状の出来がかなりいいので、ついついその先を望んでしまうという感じなんだけど。2022-10-30 22:35:58 GMT+9:002022-10-30 22:35:58 GMT+9:00
3幕がマイム中心に話が進んで、主役2人の大きな踊りがないのも、2人の印象が薄くなっちゃう原因だと思う。 2幕ラストが、まさかのここで「くるみ割り人形」かよ! 「ガラスの靴」がガラスである理由ってコレなのね! と衝撃だっただけに、3幕の2人にドラマが足りないきがしちゃのかな。2022-10-30 22:40:40 GMT+9:002022-10-30 22:40:40 GMT+9:00
ネタバレですが、公演も終わってますし、書いちゃってもいいよね。 2幕最後、シンデレラがガラスの靴を高岸さんの頭に投げつけて粉々に割れるんですよ。 これほど「ガラスの靴」がガラスである事をエッセンシャルに使った「ガラスの靴」があっただろうか、ぐらいの演出だよなと大変感心したのでした。2022-10-30 22:47:23 GMT+9:002022-10-30 22:47:23 GMT+9:00
演出で言えば、2幕、モブ女性が黒のドレス、シンデレラが赤のドレスなんだけど、照明おとすと、ホリゾントの青に黒いシルエットだけで誰が誰かわからなくなり、スポットが当たるとシンデレラが「見える」ようになるというシーンがすごく好きだった。あれ、もっと突き詰めたらゾクゾクすると思う。2022-10-30 23:53:08 GMT+9:002022-10-30 23:53:08 GMT+9:00
これは書くかどうか迷ったんだけど。 衣装が not for me で。特に、シンデレラがデザインした衣装が好みじゃなくて。彼女の才能というのが話のひとつのポイントなだけに、そこが個人的な嗜好とずれちゃって、うまく話に入り込めなかった部分はあるかも。2022-10-30 23:56:34 GMT+9:002022-10-30 23:56:34 GMT+9:00