2022.11.03
à la carte
DAIFUKU
板橋区立文化会館小ホール
ダンス
昨日の感想ですが。 DAIFUKU 「à la carte」@板橋区立文化会館小ホール。 新国立近辺の豪華メンバーによる4作品、踊りとしては悪くなかったんだけど、倫理観がちょっとあわなくて、まぁ、そうねー、マジョリティの方々はこういうの楽しいのねー、と思いながら帰ってきました。 https://t.co/Y3L20LZ6MK2022-11-04 23:47:22 GMT+9:002022-11-04 23:47:22 GMT+9:00
最初の二つは、まぁ可もなく不可もなく的なあたりかな。 「But Not for Me」はリフトが少しガタガタするのが気になった。「a day」は石山さんがもう少し粘っこく踊れると福田さんとの調和がとれる気がした、あるいは逆に同じ振りをもっと違う踊り方をするのも面白いかも。2022-11-04 23:51:03 GMT+9:002022-11-04 23:51:03 GMT+9:00
「LOVE おっさんず」 タイトル見た時から、嫌な予感はしてたんですが。 性的マイノリティの性行動をコメディに仕立ててあって、これがセーフになるのは、振付家がオープンリーゲイで、その当事者性を観客と共有している場合だけだろうし、それでもギリギリだと思ったのですが。2022-11-04 23:54:37 GMT+9:002022-11-04 23:54:37 GMT+9:00
最初に言っておきたいんですが、世の中のゲイが最も飽き飽きしている事の一つに、ゲイだっていうと「うわ、オレ、襲われちゃうの?」みたいな反応をするバカどもがいるわけです。 そして、基本的にそこのラインなんだよね。ノンケに対して複数のゲイがモーションかけるのを笑いにするって筋立てで。2022-11-04 23:58:04 GMT+9:002022-11-04 23:58:04 GMT+9:00
おっさんずラブで、アプローチの仕方がセクハラだとか、ゲイの描き方に問題があるとか、そういう批判があった事も知らないで作ってるんだろうなと思ったんですが、どうなんですかね。 観客の皆様もよく笑っていらして、そっかー、ミンストレルショーも白人にはウケてたそうですしねー、みたいに。2022-11-05 00:05:23 GMT+9:002022-11-05 00:05:23 GMT+9:00
まぁ、世間一般のゲイ描写と比べて、そこまでめくじら立てるほど酷かった、というわけではないんだけど、多分、観客の中でこういう感想をツイートするのは自分1人だと思うので、ポジショントーク的な部分も含めて、批判されてしかるべきだと思うところを書き残しておこうかなと。2022-11-05 00:08:57 GMT+9:002022-11-05 00:08:57 GMT+9:00
冒頭が男3人が小用を足しているところに4人目がきて、4人横並びになっていると、最初からいる3人が4人目の方を覗き込むというシーンで。 ここで笑いが起こるんですよね。 よくわからないんですけど、例えば女性が放尿中に性器を覗かれるのって、笑えます? 笑えないなら、なんで男性ならいいんですか?2022-11-05 00:10:26 GMT+9:002022-11-05 00:10:26 GMT+9:00
女性が性器を覗かれるのは性暴力だけど、男性の場合は違うと思っている人が多いって事なんですかね。 例えば、トキシック・マスキュリニティのひとつのあらわれとして、男性は性暴力を受けた事を自覚したり告白したりする事に障壁がある、というのがモロに出てるシーンだよなと思ったのですが。2022-11-05 00:14:19 GMT+9:002022-11-05 00:14:19 GMT+9:00
その後も、性別を適宜変更したら、アウトでしかないでしょというシーンが結構あったと思うんですが。 例えば、公衆トイレの洗面台で手を洗っている女性が、後ろから男性三人にモーションかけられるのって、観客が面白がっていいシーンなんですかね、みたいなことを疑問に思いながら見ていました。2022-11-05 00:19:15 GMT+9:002022-11-05 00:19:15 GMT+9:00
1人のノンケに集団でセクハラアプローチして全員振られるという、まぁ、ゲイをなんだと思ってるんですかね、みたいな展開のうえ、最後は、1人がもう1人のケツを鷲掴みしたら、そこでカップルになって終わるっていう。 あれですよ、女の胸を鷲掴みにしたら落とせる、ってやつでみんな笑ってるの。2022-11-05 00:23:24 GMT+9:002022-11-05 00:23:24 GMT+9:00
さっきも書いたように、別に普通にくらべて酷い描写だったとは思わないんですが、まぁ、ああいうのをみてウンザリしている人もいるというのぐらいは知って欲しいかなと思って。 そして、そういうのって、かなり言葉を尽くして書いてすら伝わらないんだろうなとも思って。2022-11-05 00:25:51 GMT+9:002022-11-05 00:25:51 GMT+9:00
後半は「HOME」。 初演を見てないのですが、なるほど、面白いといえば面白い。ただ、前の作品が尾を引いていたので、こういう「伝統的家族観」を現代性ゼロで見せられると、うっわーみたいにも。 そして「LOVE おっさんず」から続きになっている部分に、小学生絡めてくるのは、ホントやめて。2022-11-05 00:29:09 GMT+9:002022-11-05 00:29:09 GMT+9:00
猫の部分の前半も、ちょっとなー、だった。 男に似合わない女装させて笑いをとるのと似た路線だよね。あれ、踊りとしては男女どちらでもできるけど、女性にはやらせない役だよね。 後半パートはとてもよくできていると思ったんだけど。2022-11-05 00:31:45 GMT+9:002022-11-05 00:31:45 GMT+9:00
主人公は小野さんだったんだけど、これは良し悪しだなぁと。 古典の古い話を古いままできちんと見せられるという能力があるので、この話も古いままで成立させちゃうんだよね。 個人的には、話の枠は古いんだけど、そこに枠を超えた現代性があるという形で上演して欲しい作品だったので。2022-11-05 00:42:33 GMT+9:002022-11-05 00:42:33 GMT+9:00
リツイート数件。 「LOVE おっさんず」の表現、疑問視する方もいらっしゃいました。うまく言えないんだけど、非当事者の方々からこういう発信があるのは、ありがたいなぁと。 そして、あまり検索せずに、自分1人では、みたいな事を書いてちょっと恥ずかしい。もっと世間を信用しなくては。2022-11-05 11:48:49 GMT+9:002022-11-05 11:48:49 GMT+9:00
所詮、世間様にとってホモなんてギャグか萌えのネタでしかないんだよな、みたいに思う日もあれば、そういう時代は明らかに終わりに向かっていて、ゲイを自分と地続きの人間だと認識してくれている人が増えてるんだなと思う日もあって。 こういう感情の起伏、若い子には大変だよなと思ったりも。2022-11-05 12:04:58 GMT+9:002022-11-05 12:04:58 GMT+9:00
少し余計な事を書くと、スカートめくりもホモのトイレ覗きも爆笑という人と、スカートめくりなんてもってのほかだけどホモのトイレ覗きは笑っちゃうよねという人だと、自分がメンタル削られるのは後者なんだよね。 前者はそもそも人権意識が低いが、後者はゲイだけ人の枠から外してる、と感じるので。2022-11-05 12:07:39 GMT+9:002022-11-05 12:07:39 GMT+9:00