2022.11.26
春の祭典
新国立劇場バレエ団
新国立劇場中劇場
バレエ
新国立劇場バレエ団「春の祭典」@新国立劇場中劇場、幕間。 前半の「半獣神の午後」、昨日とは結構見え方が違う。 ダンサーのパフォーマンスも違うんだけど、同時に、普通の舞台にくらべて、プロットレスの舞踊は、自分のコンディションや席による見え方の影響が大きいなとも思った。 https://t.co/5LzsMRjWQ32022-11-26 14:30:45 GMT+9:002022-11-26 14:30:45 GMT+9:00
「半獣神の午後」 今日の男PDDは木下さんと渡邊さん。 昨日との比較で言えば、これに関しては、渡邊さんと中島さんのリフト力の差がモロに出た感じが。ややこしいホールドとか変形とかがかなり滑らかに入っていて、男リフトにうるさい自分ですが、かなりの満足度。2022-11-26 14:36:48 GMT+9:002022-11-26 14:36:48 GMT+9:00
昨日はかなりサイドの席で、今日はほぼセンターなので、群舞のフォーメーションの見え方がかなり違う。 サイドから見てガタガタしてたのは、正面から見て揃えるためなのかと理解した部分も。 ただ、群舞の揃え方に関してはいまいち趣味に合わないかな。もっと揃えるか、もっと自由にやるかが好みだ。2022-11-26 15:40:47 GMT+9:002022-11-26 15:40:47 GMT+9:00
これは個人的な印象に過ぎないんだけど、群舞がカウントで踊っていて、しかも揃いが悪い、みたいに見えて。 音楽を振付のどこで拾っているか、というのがはっきりしなくて、後ろに引く肩でとってるのか、後ろに振り上げる肘でとってるのか、みたいな音楽解釈の部分で一致してない気がした。2022-11-26 15:47:16 GMT+9:002022-11-26 15:47:16 GMT+9:00
あとは、シンクロナイズドスイミング、じゃなくて、アーティスティックスイミングっぽい動きが結構入ってるのが、点が辛くなっちゃう原因のひとつかも。 自分はオリンピックの時ぐらいにしか見ないので、あそこらへんの動きの評価基準がオリンピックメダリストチームあたりになっちゃうのですよ。2022-11-26 15:56:39 GMT+9:002022-11-26 15:56:39 GMT+9:00
左右で逆立ちリフトで開脚のとことか、脳内で井村コーチの罵声が再生されちゃうもんね。 角度がどうこうの前にタイミングが完全に違うので、居残り特訓確定、みたいなイメージで。 そういう作品じゃない、とは思いつつも、なんかそういう連想って止めにくくないですか?2022-11-26 16:00:32 GMT+9:002022-11-26 16:00:32 GMT+9:00
ただ、全体的に昨晩よりも作品らしさが増していた気がするので、明日はさらに良くなるのではという期待もあるし、あとは再演だよな。 再来年とかに、ダンス系のトリプルビルのひとつとしてこれを入れたプログラムをやってくれたりしないだろうか。2022-11-26 16:04:21 GMT+9:002022-11-26 16:04:21 GMT+9:00
「春の祭典」 今日は池田理沙子さんとゲストの中川賢さん。 実は結構不安だったんですよ。こんな大作を、多分初めて組む2人で、初役でやるのかというのと、あと、怒られそうなことを言いますが、能面コンビで平山素子ってどうなの? みたいなのもあって。 ものすごく自分のツボにヒットでした。2022-11-26 17:45:03 GMT+9:002022-11-26 17:45:03 GMT+9:00
池田さん、前はバリエーションとかで笑顔が顔に張りついちゃたりしてたじゃないですか。そして、中川さんは人形役を結構見てるので、動かないときは本当に顔が動かないイメージがあって。 なので、どうなるんだろうと思っていたのですが、人形っぽさの少し入った SF 路線に見えて、大変にツボ。2022-11-26 17:49:14 GMT+9:002022-11-26 17:49:14 GMT+9:00
昨日の米沢さんはオリジナルと同じ路線を目指していたんじゃないかと思うのですが、今日の2人はこの作品に対する新しい解釈だったのではと。 昨日が土着伝承バージョンなら、今日はサイバーSFバージョン、ぐらいに色が違って見えて。 この2つを同時に作るってのもすごいよなぁと感心したりして。2022-11-26 17:56:26 GMT+9:002022-11-26 17:56:26 GMT+9:00
中川さんはとても好きなダンサーなのですが、今日もすごくよかった。バレエ的な美しい線と、低い重心での粘りがありつつ硬質な動き。そしてリフトやパートナーリングがとても上手なんですよね。 中でも驚異的だと思うのが、相手や周りを見ないでも踊れるところ。どうやって空間把握してるのか謎。2022-11-26 18:03:24 GMT+9:002022-11-26 18:03:24 GMT+9:00
池田さん、スポットの中に出てきて踊りはじめた時に、あ、黒木華に似てる? と一瞬思って。 黒木さん、舞台で見るときに、表情はほとんどフラットなんだけど、内側に巨大なエネルギーが渦巻いているのを感じさせる時があるんだけど、その路線の。 踊りはとても硬質の印象で、純白のセラミックとか。2022-11-26 18:08:34 GMT+9:002022-11-26 18:08:34 GMT+9:00
池田さんと中川さん、あまりアイコンタクトせずに踊ってるように見えて。 もちろん振付として入っている部分は別ですが、余分なところでタイミングを取るために視線を合わせるみたいなのを全然感じないので、踊っているキャラクターの感情に余計なものが入らなくて、親密さが徹底して削ぎ落とされる。2022-11-26 18:12:20 GMT+9:002022-11-26 18:12:20 GMT+9:00
中川さんは、Noism で散々ドSな演出を踊ってるので、こういうのも得意なのはわかるんですが、池田さんがノールックでガンガンいくように見えるのには結構びっくりしまして。それも、前からよく踊ってる相手とかじゃないわけで、実はすごく度胸のいい方だったりするんだろうかと。2022-11-26 18:15:18 GMT+9:002022-11-26 18:15:18 GMT+9:00
というわけで、体温低めの2人による鋼のような丁々発止、という雰囲気がとてもツボだったのでした。 この2人だったら、ホラー色入れてもいいなぁ。最後、照明に赤、いや、どちらかといえば緑かな、を入れて。「深淵」とかも似合うと思う。2022-11-26 18:25:46 GMT+9:002022-11-26 18:25:46 GMT+9:00
「春の祭典」 カーテンコールの池田さんはうってかわって大変に可愛らしく表情も豊かで。 ここらへんの表情が古典のバリエーション踊ってる時に出るようになったらすごく魅力的だと思うんだけど。2022-11-27 00:07:51 GMT+9:002022-11-27 00:07:51 GMT+9:00