2023.04.29
トリプル・ビル
東京バレエ団
東京文化会館
バレエ
東京バレエ団のトリプル・ビル@東京文化会館、幕間。 最初はノイマイヤーの「スプリング・アンド・フォール」。 先月の来日の際に、振付家直々の指導があったとの事ですが、秋山さんがすごくよかった。自分の思うノイマイヤーっぽさのある、溌剌とした踊りで。 https://t.co/4rx74x7A9i2023-04-29 16:39:49 GMT+9:002023-04-29 16:39:49 GMT+9:00
男性陣では樋口さんが良かった。タイミングがまわりと少し違ったりもしてたのだけど、そこを揃えるよりも、思い切りよく心のままに踊っているような雰囲気が出る事の方が重要な演目だと思うので。 秋元さんは自分の好みよりはノーブルな踊りで、ノイマイヤーっぽさはいまひとつに感じてしまった。2023-04-29 16:43:13 GMT+9:002023-04-29 16:43:13 GMT+9:00
ロビンズの「イン・ザ・ナイト」は、悪くなかったと思うんだけど、ウトウトしてしまった。 照明が暗いせいだろうか。2023-04-29 16:46:20 GMT+9:002023-04-29 16:46:20 GMT+9:00
金森穣「かぐや姫」第2幕。 いいところもあったんだけど、なんとなく微妙、ぐらいの評価かなぁ。 男性陣の実施の完成度が少し低いかも。照明が金森さんにしてはトランジションが目立つ。どちらも2日目だからしょうがないのかな。Noism だと東京に来る頃には熟成されていて、それと比べちゃうから。2023-04-29 16:52:00 GMT+9:002023-04-29 16:52:00 GMT+9:00
衣装は廣川玉枝さん。 1幕のアレな感じとは打って変わってスタイリッシュ。特に影姫と都の女性陣はスキンシリーズ系のボディースーツで素晴らしい。 一方男性陣は下半身の体の線が全部消える衣装。金森さんも廣川さんも男のケツの線とか1ミリも興味ないのかも、と思ったのですが、どうでなんでしょう。2023-04-29 16:56:12 GMT+9:002023-04-29 16:56:12 GMT+9:00
かぐや姫は白のボディースーツ、帝と四人の大臣が黒っぽい金と銀で、キリアンの「輝夜姫」と印象のかぶる感じが。 村人の衣装は、シンプルで、悪くはないかな。2023-04-29 17:02:57 GMT+9:002023-04-29 17:02:57 GMT+9:00
セットは白一色、シンプルだが効果的な二階とセンターの階段。幕間の休憩時間に「イン・ザ・ナイト」の黒のリノリウムを剥がして、床も真っ白。 なんとなくモンテカルロ・バレエを思い出したのだが、ミニマルな感じと階段のせいかな。2023-04-29 17:33:00 GMT+9:002023-04-29 17:33:00 GMT+9:00
振付/実施に関しても、良いところも悪いところも、みたいな感じ。 男性陣に能っぽい肩と肘をはった振りをつけてあって、狙いはよくわかるのだが練習が足りてないように思えた。もしかして、バレエとは真逆の線の出し方なのかな? 折れ線に見えて欲しい線が、ちょっと気を抜くと滑らかになっちゃう。2023-04-29 19:20:46 GMT+9:002023-04-29 19:20:46 GMT+9:00
かぐや姫と影姫はよかった。主役級の女性二人が対になるバレエってバヤデールぐらいしか思いつかないし、Noism だと井関さんと若い子という組み合わせになるから金森作品でも珍しいと思うし、そういう意味でもよかった。 二人が向かい合うシーンなんかは緊張感があってドキドキしたり。2023-04-29 19:33:54 GMT+9:002023-04-29 19:33:54 GMT+9:00
ただ、本人たちとしては対立関係になる必要ゼロの二人が、状況的に対立状態に置かれているだけなので、そこに感情移入しづらいんだよね。 あー、まわりがウゼェ。かぐや姫はもちろん、影姫も帝自身にはあまり興味ないみたいだし、二人で仲良くやろうよー、みたいになっちゃうのでした。2023-04-29 19:33:55 GMT+9:002023-04-29 19:33:55 GMT+9:00
かぐや姫と道児の再会のパ・ド・ドゥがあるのですが。 今更だけど、もしかして、金森さんって、こういう初恋のときめき、10代の男女の恋の高揚感、みたいな引き出しがなかったりする? 2幕は全体的に重い話なので、この一箇所にまばゆいばかりのきらめきが欲しいのだけど、それを感じなくて。2023-04-29 19:39:44 GMT+9:002023-04-29 19:39:44 GMT+9:00
振付も演出も全体としては見応えがあったのだけど、その割に、物語バレエとして感情移入できる部分が少なくて、自分にとっては見ていてバランスが取りにくいんだと思う。2023-04-29 19:50:46 GMT+9:002023-04-29 19:50:46 GMT+9:00
これは金森さんの作家性でもあると思うんだけど、踊りの男女分業に関しては比較的古風なのが、昔話という枠と相まって、現代作品なのにそこらへん微妙にモヤモヤするよなー、みたいな感触があったりして。2023-04-29 19:55:08 GMT+9:002023-04-29 19:55:08 GMT+9:00
秋元さんに関してはファンというほどでもないと思っているんですが。道児が村人の女性をやや乱暴に振り払うみたいなシーンを見て、解釈違い! 秋元道児はそんなことしません! とか思ってしまったのはなんなんだろう。 いや、でも、あそこはダンサーによってバージョン違いでもいいと思う。2023-04-29 20:03:45 GMT+9:002023-04-29 20:03:45 GMT+9:00
1幕もだったのだが、今回も月はすべて満月でした。 これは、何かそういうSF的な設定があって、3幕でちゃんと回収されると思っていいんだよね? まさか、何も考えずに毎回満月出してるとかないよね? 月は移動要塞化されていて、常に地球を挟んで太陽の反対側にあるとか、そういう感じの。2023-04-29 20:10:54 GMT+9:002023-04-29 20:10:54 GMT+9:00
ピエール・ルイス「ビリティスの歌」所収「朝の雨」の朗読が入って字幕が投影されるんだけど、あれはどうなんだろう。 海外公演で、日本の古典物語をベースに作った日本のバレエを見にきたら、フランス語の詩の朗読が入るって、微妙に興醒めだったりしないのだろうか。 https://t.co/xEPE4Quy4P2023-04-29 22:56:05 GMT+9:002023-04-29 22:56:05 GMT+9:00