2023.05.05
シェイクスピア・ダブルビル
新国立劇場バレエ団
新国立劇場オペラパレス
バレエ
新国立劇場バレエ団「シェイクスピア・ダブルビル」@新国立劇場オペラパレス、幕間。 前半の「マクベス」、2度目で展開がわかっているのもあって、なるほど、ここの踊りはこれを表してるのか、みたいに感じる部分が。 あと、小野奥村組の表現は相性がいいみたいで、物語が汲み取りやすい。 https://t.co/JzOFX7jw1R2023-05-05 15:11:08 GMT+9:002023-05-05 15:11:08 GMT+9:00
小野さんがポワントで立つと奥村さんと同じくらいなので、体格的にはギリギリの組み合わせじゃないかと思うのだが、マクミラン系のややこしいリフトが綺麗に入るのは見事。 そして、この話だと、身長差がない事によって表される2人の関係性というのもあるよな。より現代的な男女関係に見える。2023-05-05 15:18:31 GMT+9:002023-05-05 15:18:31 GMT+9:00
本日はアフタートークつき。 昨日とほぼ同じ質問で、うわ、使い回し、みたいに思ったのだけど、答の違いが面白かったりも。 小野さんの受け答えが大変に好みというか、そっかー、あの演技の裏側にはこういう人がいたのね、みたいな納得と、自分にとっては信頼できる演技者だなぁという気持ちに。2023-05-05 17:26:33 GMT+9:002023-05-05 17:26:33 GMT+9:00
小野さん、演技に関する考えの深さもですが、司会の方の質問に対して、否定するところはきっちりと否定して、クリアな回答をするというのが大変に素晴らしかった。 こういう場だと、ついつい司会者のつくる流れにのった回答、みたいになりがちだけど、観客がなにより聞きたいのは本人の考えだよね。2023-05-05 17:31:22 GMT+9:002023-05-05 17:31:22 GMT+9:00
小野さんの話で面白かった所をいくつか。 マクベス夫妻のパワーバランスについては、踊りとしてもだけれど、キャラクターの強さとして、各場面でどちらが運転しているか、どれだけ強いかを奥村さんと話し合って作り上げたと。 スタジオの隅に座って2人でかなり話したみたいなことも。2023-05-05 17:33:30 GMT+9:002023-05-05 17:33:30 GMT+9:00
音楽がクリエイション現場で変化して、リピート一回増やすと言われて即座にピアニストもダンサーも対応するという、今までした事のない経験だったと。 オーケストラのリハーサルを見に行ったのも初めてで、そこで得たインスピレーションもあったと。色が見えた、みたいな事をおっしゃってました。2023-05-05 17:36:42 GMT+9:002023-05-05 17:36:42 GMT+9:00
司会の方が感情の変化の切り替えについて、みたいな質問をしたのに対して、切り替えるのではなくキャラクターとしては繋がっていると。 例えば夢遊病の手を洗うシーンは、その前の、ベッドで寝ているマクベスの横での踊りの、起きているマクベスには見せない弱さから繋がりがある、というような事を。2023-05-05 17:40:21 GMT+9:002023-05-05 17:40:21 GMT+9:00
この作品についてという質問に、まずは大きな感謝、と言った後で、もっとできたのではという思いもある、とおっしゃってたのが印象的。 そういうのを聞くと、再演して欲しいなぁと思いますよね。 まだ上がある作品、というのは自分も思うので。2023-05-05 17:42:22 GMT+9:002023-05-05 17:42:22 GMT+9:00
「夏の夜の夢」 今日は池田速水組で、すごく面白かった。王道の役作りじゃないと思うんだけど、腑に落ちる。 この話、いくら NTR 属性の変態王だからといって、妻とロバ頭をベッドインさせるのはアウト! っていうか、性犯罪でしょ、みたいなのがなかなかツラいんですが、そこが軽減されていて。2023-05-05 17:48:07 GMT+9:002023-05-05 17:48:07 GMT+9:00
普通の意味での王と女王という感じではないんだけど、なるほど、妖精の王と妖精の女王ってこんな感じかー、という納得感のある2人。 速水さんは貫禄はそれほどでもないんだけど、キレがあって、そっか、パックと同種族だもんね、王様になる前は無敵のイタズラ妖精として名を馳せてたでしょ、みたいな。2023-05-05 17:51:39 GMT+9:002023-05-05 17:51:39 GMT+9:00
池田さん、優雅な動きと、コンテンポラリーっぽい速くて強い動きが混じって、気まぐれさとか、(人間にとっては)不条理なわがままとかを感じさせて、妖精っぽいなーと。 ボトムとのシーン、今までに見たことないぐらいのウットリ顔だったのですが、惚れ薬設定あると演技のリミッターはずれるのかな?2023-05-05 18:09:52 GMT+9:002023-05-05 18:09:52 GMT+9:00
自分は池田さんの、男を拒絶する演技がすごくツボなんですが。 冒頭の子供を引っ張りあって泣かせてしまうシーンの後、池田タイターニアは、あなたのせいで泣いちゃったじゃない、この蛆虫以下のクソ野郎が、みたいな目をして去っていくわけですよ(個人の感想です)。2023-05-05 18:15:33 GMT+9:002023-05-05 18:15:33 GMT+9:00
なので、速水オベロンが、ふ、不条理ー、全部俺のせいかよー、お前だって半分責任あんだろー、イタズラしてやるー、イタズラ王の名にかけて、ギャフンと言わせてやるー、みたいになるのもわかるよねー、みたいな。2023-05-05 18:15:33 GMT+9:002023-05-05 18:15:33 GMT+9:00
アフタートーク、司会の方が、マクベス夫妻は野心や嫉妬など複雑な感情のある役で新たな挑戦だったのでは、みたいな質問をして。 小野さんが、そういう意味では特に新しいわけではないと否定していて、そうなんだよ! と。古典の役だって、マクベスと同じくらいの役作りする余地はあるよね。2023-05-05 18:52:03 GMT+9:002023-05-05 18:52:03 GMT+9:00
白鳥の湖のオデット/オディールが、マクベス夫人と比べて、役として簡単だとか、感情の幅に乏しいとか、そんな事はないよね。 逆にいうと、マクベス夫人への取り組みと同じように、古典の役にも取り組んでいるから、ああいうオデット/オディールを演じられるんだろうなと。2023-05-05 18:56:06 GMT+9:002023-05-05 18:56:06 GMT+9:00