2023.06.11
白鳥の湖
新国立劇場バレエ団
新国立劇場オペラパレス
バレエ
新国立劇場バレエ団「白鳥の湖」@新国立劇場オペラパレス、幕間。 小野奥村組って、どうも自分のツボにすごくハマるみたいで、とてもいい。 こういう比較もなんですが、白鳥の2幕がこんなによかったのってマシュー・ボーン版以来じゃないかと思うぐらい、自分にとっては古典としては破格の2幕でした。 https://t.co/Qb3SmU0vlo2023-06-11 19:47:56 GMT+9:002023-06-11 19:47:56 GMT+9:00
2幕、出会った直後ぐらいに、上手端に立つオデットに王子が触れて、ビクッとなってから、2人で回転しながら下手まで移動する部分があるじゃないですか。 あそこでの2人の距離感が素晴らしく好みで、触れ合ってすらいないんだけど、自分にとっては長いリフトと同じ枠だった。2023-06-11 19:52:12 GMT+9:002023-06-11 19:52:12 GMT+9:00
この2人、恋かと言われると悩んじゃうというか、男女なんだけど、相似形の魂が惹かれあうように見えて。しかも、2人ともに哀しみの色の濃いキャラクター解釈なので、出会いなのに心中の道行っぽい雰囲気もあって。 こいというには、背負ってるのものがありすぎるんだよね。2023-06-11 19:56:37 GMT+9:002023-06-11 19:56:37 GMT+9:00
脇のメンバーもしっかりしていますが、その中でも木下ベンノは役の解釈がさらに深まった感じが。 王子にあまり触らないんですよ、めっちゃ気にかけてるのに。他の貴族とかには結構スキンシップあるのに、王子に対しては壁がある。 そして、2人きりになると、その壁がなくなって肩を掴んだり。2023-06-11 20:00:34 GMT+9:002023-06-11 20:00:34 GMT+9:00
「白鳥の湖」3幕。 小野オディールも大変魅力的ではあったのですが、2幕で完全にオデット派になってしまっているもので、王子ー、明らかに別人だろ、気づけ気づけー、と心の中で罵ってしまう始末で。 これ、ストレンジャーだと平気なのにオディールだとダメなのは、自分の指向の問題なのかな?2023-06-11 20:51:36 GMT+9:002023-06-11 20:51:36 GMT+9:00
「白鳥の湖」終演。 大変に満足でした。 4幕、ちょっと不思議なんだけど、ドラマティックというより静謐な印象で。 ジゼルっぽいというと変かもしれないけど、2人の再会の時に、許しと同時に、死までのレールはひかれてしまっていて、死を前にした静けさの中で全てが進んでいくみたいな感じを受けた。2023-06-11 21:54:07 GMT+9:002023-06-11 21:54:07 GMT+9:00
奥村さんの王子、自分が何よりいいなと思うのは、4幕の王子登場のシーンで。 走ってくるだけで踊りはないんですが、体に悔恨の情が溢れていて、もう、それだけでオデットも許しちゃうよね、という説得力があるのが素晴らしいと思う。2023-06-11 21:57:18 GMT+9:002023-06-11 21:57:18 GMT+9:00
小野オデットは、哀しみの中にも強さが見えるところが大変に好みでした。 オデットはあまり強い線を入れずに役作りする事も多いんじゃないかと思うのだけど、要所要所に人格の強さを窺わせるような強いラインが入っていて、それが、最後のロットバルトと対峙するリフトの力に結実していくようで。2023-06-11 22:16:27 GMT+9:002023-06-11 22:16:27 GMT+9:00