2023.06.30
ロミオとジュリエット
英国ロイヤル・バレエ団
東京文化会館
バレエ
英国ロイヤル・バレエ団「ロミオとジュリエット」@東京文化会館。 ジュリエットのオシポワに対して、ロミオがリース・クラーク、パリスがルーカス・ビヨルンボー・ブレンツロッドという、ロイヤルでも長身の2人。… https://t.co/QJzekn486Y2023-06-30 20:38:09 GMT+9:002023-06-30 20:38:09 GMT+9:00
クラーク、長身なのは知っていたが、ほとんどクソムカつくレベルで足が長い。特にデベロッペで爪先まで伸びると、何メートルあるの!? みたいな。 明らかに子供の頃から長身でまわりを圧してきた性格で、無頓着に押しが強い。エイヴィスのティボルト相手に全くビビる気配もなく見下ろしちゃう。2023-06-30 20:38:12 GMT+9:002023-06-30 20:38:12 GMT+9:00
一幕最初の乱闘シーン、剣を持たない左手は手を広げて水平から少し上に上げるのが正規のポジションだと思うのだけど、クラークロミオは時々手を腰にあてるんですよ。ズルい、カッコいい! 相手のキャピュレットの若造くんは、軽く扱われてるのに全然勝てなくて悔しいよなー、と同情しちゃったり。2023-06-30 20:38:15 GMT+9:002023-06-30 20:38:15 GMT+9:00
あと、これ、酷いと思うんですけど、ロザラインがロミオに対してまんざらでもないんですよ! わかる、はっきりいってその気持ちはわかる、でも、昨日のキャンベルロミオとか、泥遊びしてきた男の子にドレス汚れるから近寄らないで! と叫ぶぐらいの勢いで拒絶されてたのに(笑)2023-06-30 20:38:24 GMT+9:002023-06-30 20:38:24 GMT+9:00
オシポワのジュリエットは元祖肉食系ジュリエットだと思う。 舞踏会でパリスと踊ってるところ、なんか途中でちょっと飽きちゃった、みたいな感じがして。思ってたほど美味しくなかったケーキみたいな。 それで、ロミオを見つけた時は、大好物のチョコレートの大箱を目にしたような前のめり感で。2023-06-30 20:38:28 GMT+9:002023-06-30 20:38:28 GMT+9:00
バルコニーは、これほどお手本感のない本家もないというか、超異端だったと思う。ただ、マクミランがご存命だったら、この2人にはこのアレンジで踊らせただろうな、と思っちゃうのが本家ならでは。 あの有名な逆立ちリフト、ロミオのポジションが普通に立ってたよね? それで成立しちゃうのか! と。2023-06-30 21:56:15 GMT+9:002023-06-30 21:56:15 GMT+9:00
初恋のトキメキや切なさじゃなくて、初キッスにお互いがっついていったら鼻も歯もぶつかって大変なことになりました的なバルコニーだったと思います。そう、それも初恋のひとつの形、という。 流れで行かずに、ドーン、ガツン、バシッみたいに決まるんだよね。真似できる感じのなさがお手本度ゼロで。2023-06-30 22:00:45 GMT+9:002023-06-30 22:00:45 GMT+9:00
ラムとマックレーはマクミランの残したものを徹底して解剖した感じで、オシポワとクラークはもういないマクミランに自分達のためにチューンした振付を作らせた感じかな。 違ったアプローチだが、どちらも本家ならではのマクミランの遺産への真摯な向き合い方だと思う。2023-06-30 22:06:38 GMT+9:002023-06-30 22:06:38 GMT+9:00
2幕前半マンドリンの裏でロミオが階段に座るじゃないですか。センターの階段が定位置だと思うのだけど今日は下手の階段で。え? そこが違ったりするの? と思って見てたら、赤の娼婦がセンターの階段を上がって行って2階の女性に抱きついて踊りはじめてドキドキ。その後、隣の男性達と順番に踊ってた。2023-06-30 22:19:02 GMT+9:002023-06-30 22:19:02 GMT+9:00
ティボルトはエイヴィス。やはり登場時に持っているのは緑の酒瓶だった。小道具までキャストによって違うのか。 今回の公演、マキューシオを刺す直前、マキューシオとティボルトの間にモブ男性の2人組が入ってて、ティボルトからは状況が見えていないという演出に見えるんだけど、前からそうだっけ?2023-06-30 22:22:30 GMT+9:002023-06-30 22:22:30 GMT+9:00
エイヴィスのティボルトは、刺してしまった後に絶望的な顔になって、マキューシオが平気な顔で踊り出すとホッとして、でも剣を左手で拭いてそこについた血を確認してまた顔が暗くなる。 今日はその後、血のついた左手を足に擦り付けて拭いていて、マクベス夫人だ! と思ってしまった。2023-06-30 22:25:16 GMT+9:002023-06-30 22:25:16 GMT+9:00
マキューシオはルカ・アクリ。 技術的には、あと一つ余裕を持って決めて欲しいと思ったりした部分もあるのだけど、マキューシオ「らしさ」を感じられてよかった。 しかし、マキューシオとティボルトって、パ・ド・ドゥ的なコンビネーションが求められてるよな。そういう振付してあるよね?2023-06-30 23:37:56 GMT+9:002023-06-30 23:37:56 GMT+9:00
3幕は、よかったのだけど、表現がみつからなくて考え込んでいたのだが。あれは成功しなかった革命の話で、つまり、オシポワルドルフとサンダースフランツ・ヨーゼフなのではと。 頑固で絶対に譲らなくていざとなれば暴力も厭わない感じが、ものすっごく親子ですよね、あの2人。2023-07-01 00:15:16 GMT+9:002023-07-01 00:15:16 GMT+9:00
ベッドに座っているジュリエット、手駒を必死に数えている感じがして。 お父様と戦うには、いや、まずお父様と思うのは捨てて敵のキャピュレット卿だと思うのよ、みたいなところからはじまって、家族、太公、ワンチャンでモンタギュー家と可能性をはかって除外して、ロレンスに辿り着く。2023-07-01 00:21:55 GMT+9:002023-07-01 00:21:55 GMT+9:00
ロレンスを思いついた途端に、床に降りてベールをガツっとつかんで走り出すわけですが、あれが戦闘体制に見えるジュリエットもなかなかいないのではと。 先ほどのルドルフで言えば、あそこの走りは「明日への階段」だよな。あのシーンには珍しく拍手が出たのも納得の気迫。2023-07-01 00:24:34 GMT+9:002023-07-01 00:24:34 GMT+9:00
ロレンスに薬をもらうところで、深い眠りに落ちてのマイムがあるじゃないですか。あの後、普通はジュリエットが怯えてると思うんだけど、今日は、どうしても、ロレンス様、私が欲しいのはこういう弱気な策じゃなくて、もっとガツンとドカンといくやつなんです、みたいに見えてしまって。2023-07-01 00:30:21 GMT+9:002023-07-01 00:30:21 GMT+9:00
今日のジュリエット像だと、果報は寝て待て、的な策は苦手だと思うんだよね。どんな苦境でも真っ向から闘うほうが楽で、見てるだけや待つだけが耐えられないタイプ。 自分が何もできない状態になって、目が覚めたら全てが決まっているという事の恐怖が、薬を飲ませることを躊躇わせているのかなと。2023-07-01 00:33:44 GMT+9:002023-07-01 00:33:44 GMT+9:00
そういうわけで、最後のジュリエットの絶叫は、敗れた将軍の咆哮に見えたりして。 床の短剣拾った後、そのまま一動作で片手で刺したよね。男らしすぎる! と思って、そういう感想は性差別的ですと反省しましたが。2023-07-01 00:46:19 GMT+9:002023-07-01 00:46:19 GMT+9:00
クラークのロミオもよかったのですが、3幕のジュリエットの前ではちょっと影が薄くなってしまった感じが。 あと、これは、自分の偏見というか、足が長すぎるのがいけないかもと思うんですが、このロミジュリはハッピーエンドになっても数年で別れると思う、しかもロミオの浮気で、みたいな雑念が……2023-07-01 00:51:32 GMT+9:002023-07-01 00:51:32 GMT+9:00
ロレンスの計略が成功して、結婚したロミオとジュリエットが両家の実権を握った後で別れたヴェローナがどうなるか、みたいな事まで想像してしまって。 数年ぶりにヴェローナに来た人が、街の揉め事が減ってるなと思って、やはりお二人が結婚して平和になったからですか? とか聞くわけですよ。2023-07-01 00:54:08 GMT+9:002023-07-01 00:54:08 GMT+9:00
そうすると、いやいやお二人は壮絶な別れ方をして、今は街で揉め事おこした男はジュリエット様の部下にアソコを切り落とされたりするんですよ、ロミオ様も止められませんし。 おかげで平和になって何よりですがね。 みたいなヴェローナ。2023-07-01 00:56:18 GMT+9:002023-07-01 00:56:18 GMT+9:00
今日のパリス、過去最大級に可哀想なパリスだったかも。 長身なんだけど、ロミオとは逆で、数年前までは背が低い方で、強権的な姉にレディーファーストを叩き込まれたり、女装させられて遊ばれたりしてたような雰囲気。 ジュリエットの拒絶を受けても、怒りよりも心配や傷心が強い感じで。2023-07-01 01:01:14 GMT+9:002023-07-01 01:01:14 GMT+9:00
3幕の父娘の我の張り合いの間にいるパリス、休火山のような父親と活火山の娘に挟まれて、名家との縁組は家の悲願とは言え、こんなところに婿入りして生きていけるのだろうか的雰囲気が。 そんなこんなの挙句にロミオにサクッと刺されちゃうわけですから可哀想すぎる……2023-07-01 01:03:49 GMT+9:002023-07-01 01:03:49 GMT+9:00
今回ではじめての下手側席だったのですが。 霊廟の下手側葬列、最後にひとりだけ蝋燭をもっていないのがロミオなんですが、みんなと一緒に階段登ってる? どうやって戻ってきてるの? とおもってたら、階段登らずに柱を回り込んでるのでした。そこに通路あったのか、と。2023-07-01 01:12:25 GMT+9:002023-07-01 01:12:25 GMT+9:00
今日はカーテンコールの塩梅がすごくよかった。 ブラボーも出てたけど、1人で執拗に叫ぶとかではなくて、あちこちから自然な感じで。オシポワが下手高階に手を振ったらそこからどっときたり。 回数も無駄に多くなくて、オシポワが投げキッスの大サービスして、これが最後って締めたのがさすがだった。2023-07-01 01:24:37 GMT+9:002023-07-01 01:24:37 GMT+9:00
1984年フェリ&イーグリング版ロミジュリの映像をちょっと確認。 2幕前半、マンドリンの裏のロミオはセンターの階段。娼婦が2階に上がるのはなし。 後半のティボルト、登場シーンで持っているのはゴブレット。マキューシオを指す時は、目の前にいる男性モブ2人をかき分けて自分からブッ刺しに行く。2023-07-01 09:46:21 GMT+9:002023-07-01 09:46:21 GMT+9:00
ここらへん、かなり自由度高いみたいだけど、どこまで事前に打ち合わせてあるんだろう。 ティボルトが刺しに行かず、ロミオが押さなかったら、マキューシオ生き残れるじゃん! とか思ったが、そういうわけにもいかないだろうし。2023-07-01 09:46:21 GMT+9:002023-07-01 09:46:21 GMT+9:00