2024.01.20
INK
ディミトリス・パパイオアヌー
ロームシアター京都サウスホール
ダンス
ディミトリス・パパイオアヌー「INK」@ロームシアター京都サウスホール。 今日はトラブルなしのバージョンで、なるほどこうなるのかと。 やっぱり、昨日は板を押し合うシーンで上下をひっくり返して割れ目を隠したんだな。お互いにコミニュケーション取れないシチュエーションでよくやったよなぁ。 https://t.co/6rDw6csnds2024-01-20 15:28:01 GMT+9:002024-01-20 15:28:01 GMT+9:00
2度目だと、ダンスらしさというか、2人の動きの同質性と同調性が物語を牽引しているというのに気づいて。 同じ体の使い方ができるから、分身に見えたり、父と子に見えたり、というイメージが伝達しやすくなっているんだと思う。 カーテンコールで体を折る角度も一緒。2024-01-20 15:32:12 GMT+9:002024-01-20 15:32:12 GMT+9:00
男性の全裸の扱いや、男性同士のセックスをイメージさせるようなシーンで、イヤな思いをしなくていいというのが、パパイオアヌー作品のありがたさかなと思ったり。 非当事者へのウケが優先された笑いとか萌えとかに振らないというだけの事が、どれだけ貴重なのかという話です。2024-01-20 16:31:02 GMT+9:002024-01-20 16:31:02 GMT+9:00
ロビーに作品のアートボードというかスクラップ帳が展示されていて。 メイプルソープはまだしも、Tom of Finland をこういう形で表に見せるというのが、さすがだよなぁと。 そして北斎も。もしかして、世界的にも蛸エロといえば北斎なのだろうか?2024-01-20 16:43:39 GMT+9:002024-01-20 16:43:39 GMT+9:00
昨日のトークで、愛を求めるが手に入れると破壊してしまうとか、サトゥルヌスとか、そういう話を聞いた影響もあるが、今日はパパイオアヌーの演じる「男」が、業が深いというか、ダメよのう、と。 逆立ちの後、即、暴力的な後朝になっちゃうもんね。満ち足りていたのはほんの数瞬というような。2024-01-20 17:11:31 GMT+9:002024-01-20 17:11:31 GMT+9:00
今日は、逆立ちの水を口で受けていたのだけど、もしかしてあそこは日替わりなんだろうか? というか、水を流す方はとんでもない体勢の上に全く見えてないわけだし、受ける方も体は止まっているから顔だけ数センチぐらいしか動けなさそうだし、よく成立するよな。2024-01-20 17:29:46 GMT+9:002024-01-20 17:29:46 GMT+9:00
パパイオアヌー氏の instagram を延々と辿ってしまった。 「INK」の逆立ちパートの動画。 https://t.co/GCiAKI9Gx12024-01-20 23:43:54 GMT+9:002024-01-20 23:43:54 GMT+9:00
その直後。 https://t.co/FDBntSteoS2024-01-20 23:47:31 GMT+9:002024-01-20 23:47:31 GMT+9:00
このシーンで背景のビニールを揺らしているのは、机の下にいるパパイオアヌーだと思うのだけど。そうすると、ラストの蛸のところは、見えないけれど、ホルンが裏側から揺らすという、反転した形になっているんだろうか? https://t.co/N7kaJBVC1n2024-01-20 23:56:13 GMT+9:002024-01-20 23:56:13 GMT+9:00
パパイオアヌー氏の裸体へのこだわりは何? みたいな疑問はなくもないわけですが。 インスタ見てると、ご本人が裸族っぽくて、ビーチの写真は水着を着てない方が多いような。 もしかして、本人が着てない方が自然と思っている、みたいな感覚から来てたりするんだろうか。 https://t.co/fWqZf0sXCB2024-01-21 00:06:17 GMT+9:002024-01-21 00:06:17 GMT+9:00
ディミトリス・パパイオアヌーの「INK」は、個人的にはとてもよい舞台だったと思うのだけど、一方で、権力者である演出家と親子以上に歳の離れた全裸の若者の二人舞台という、非常に危うい構造であったのは指摘しておくべきだろうなと。 もし男女だったら、自分はアウト枠に入れちゃう可能性高い。2024-01-21 22:27:33 GMT+9:002024-01-21 22:27:33 GMT+9:00
例えば、若者役のダンサーが30年後とかに、あれはセクハラパワハラだったと思う、みたいな事を言ったとしたら、今回の舞台を楽しんだ自分は加害の一端を背負っている事になるわけですよね。 外側から見てるだけでは、そこらへんの安全性がどう担保されているのかって、全然わからないわけで。2024-01-21 22:34:15 GMT+9:002024-01-21 22:34:15 GMT+9:00
こういうの、どうすればいいのかな。 演出家を信頼するしない、という話ではなくて、どうすれば安全が保証されている事を外部から見える形にできるか、という話。 インティマシー・コーディネーターみたいな役職がクレジットされていたりすると、少し安心できたりするんだろうか。2024-01-21 22:49:26 GMT+9:002024-01-21 22:49:26 GMT+9:00
「INK」のポストトークで、聞いた時にはかなり意外に思った事が2つ。 パパイオアヌー氏にとっては作品に一貫したストーリーがある。emotional と rational なら emotional を好むが、やや rational に出来上がった、みたいな事を言っていて。 あんなに夢幻的に見えるのに、そっちか! となりまして。2024-01-22 00:02:22 GMT+9:002024-01-22 00:02:22 GMT+9:00
下着のシークエンスに関する質問に答える時に、talking about rational と言ったと思うのだけど。え、あそこが rational なの? と最初は驚いたのだが、続きを聞くとなるほどと思って。 若者が another dimension / another age の自分自身でもあるから、下着を共有するという理屈みたいだった。2024-01-22 00:13:06 GMT+9:002024-01-22 00:13:06 GMT+9:00
ストーリーについては、こう思う事もできる、という注釈つきで、男が蛸を捕まえ、それが自分の赤ん坊だと想像しはじめる、と言っていて。 それに、板の下は無意識を表すという発言を合わせると、例えば冒頭部分は非常に理に落ちた構成なのかもと思うようにもなったり。2024-01-22 00:30:34 GMT+9:002024-01-22 00:30:34 GMT+9:00
男がタコを捕まえる、椅子に座って眠りに落ちる、頭から水が床に降り注ぐ、その床下(無意識)を男の分身/息子が這って近づいてくる、男に接触したところで目が覚める(幻想に突入する)、といった感じで。2024-01-22 00:35:21 GMT+9:002024-01-22 00:35:21 GMT+9:00
トークでもう一つ面白いなと思ったのが、作っている間に、このシーンがラストだ、このピースが最初だ、というのがわかる瞬間があるのだと。 しかし、様々なピースを最初から最後まで繋ぐのはパズルのようだとも。2024-01-22 00:41:21 GMT+9:002024-01-22 00:41:21 GMT+9:00