2024.02.10
白鳥の湖
パリ・オペラ座
東京文化会館
バレエ
これから、パリ・オペラ座「白鳥の湖」@東京文化会館。 家庭教師はウォルフガングだと思っていたらヴォルフガングなんですね。フランス語発音に近い表記がこっちなのかな? そして、一人二役バージョンで3幕の「白鳥の姿」がクレジットされてるの、初めて見た気がする。 https://t.co/FaZgQd3llt https://pbs.twimg.com/media/GF8tLxabcAAp07f.jpg2024-02-10 13:23:46 GMT+9:002024-02-10 13:23:46 GMT+9:00
「白鳥の湖」幕間。 王子のギョーム・ディオップがなかなか好みだ。立姿の体重のかけ方などに心がよく現れる。1幕ではスッと立つとエレガントなのに、すぐ視線が落ちて頼りなさが出るのが、この1年で10cm ぐらい身長が伸びていろいろ戸惑っている間に成人の誕生日がきちゃった的な、思春期的造形。2024-02-10 15:00:11 GMT+9:002024-02-10 15:00:11 GMT+9:00
最初のソロパートが素晴らしくて。王子というよりブルーバードっぽくて、踊っているときには心が解き放たれる人なんだなと。だから、王位につく事には悩みもあるんだろうな、心のあり方が玉座にははまらない、みたいな。2024-02-10 15:02:28 GMT+9:002024-02-10 15:02:28 GMT+9:00
ヴォルフガングはアントニオ・コンフォルティ。こちらはあとひとつ立姿に迫力欲しい、特に前で手を組むポーズがお行儀いい感じになるのがもったいない、などと思いながら見ていたのですが、男PDD パートが大変によくて。王子より背が低いのだけど、かなり力のある方なのかも。2024-02-10 15:04:36 GMT+9:002024-02-10 15:04:36 GMT+9:00
ローテーショナルリフト、仰向けのホールドで、見間違えかもしれないけど3回転してなかった? 2人で組んで回るところも、綺麗に軸を斜めに倒して回っていたし、最後に王子を背中から抱えて降ろすところがとてもゆっくりなのも力を感じさせて。 クライマックスも楽しみです。2024-02-10 15:07:00 GMT+9:002024-02-10 15:07:00 GMT+9:00
オデットはコラサント。 美しいのだけど、いまひとつ何を考えているのかわからない感じが。これ、自分が男2人中心に見ているせいもあるけど、プロダクションの構造がそうなってるのかも。映像で3キャスト見ているのだけど、オデットから王子への気持ちを見せるのが難しい作りの気がする。2024-02-10 16:37:40 GMT+9:002024-02-10 16:37:40 GMT+9:00
逆に王子の気持ちはよく出せるようにできていて。オデットのバリエーションを見ている王子、立ってるだけなのだが、少しの手の動きと体重移動で恋心が目にみえるようなのはとても好き。 ただ、持ち上げるのが苦手っぽくて慎重な上にかなり腰を落として足の力で上げるので、ヨイショ、に見えちゃう。2024-02-10 16:39:39 GMT+9:002024-02-10 16:39:39 GMT+9:00
「白鳥の湖」終演。生で見るのは初めてで なので、そうか全景としてはこうなっているのかという発見も。 プロダクションとしては難しいんだなと思ったりもして。元々のオデットと王子の恋という部分が、半端に引き裂かれるという、完結はしない形で終わるので、オチのつけ方に困るというか。2024-02-10 16:42:44 GMT+9:002024-02-10 16:42:44 GMT+9:00
コラサンテのオデットは、トロワの最後、ロットバルトの腕の中から王子に対して、踊りなしでも恋を語ったのがさすがだった。2人の関係が表現されるのはあそこで終わりで、その後のオデットは王子と直接絡まないという難しい構成なのだけど、あそこの数瞬で別れのシーンをやりきったと思う。2024-02-10 16:51:41 GMT+9:002024-02-10 16:51:41 GMT+9:00
ただ、その前のトロワのパートはちょっと苦しかったかも。男性2人に両手を取られて踊る部分、サポートに頼るというよりもコラサントが自分で立ってしまっている感じで、3人の力関係として話が微妙に行方不明な。あそこは男性2人、特にロットバルトがオデットを「踊らせる」形のサポート力が欲しい。2024-02-10 16:57:56 GMT+9:002024-02-10 16:57:56 GMT+9:00
ディオップの王子、3幕で花嫁候補たちに紹介されるところで、完全に引いてたのが面白かった。腰が引けてるというよりも、後傾体重で肩から後ろに行くみたいな。そして、その引いたままの体勢で踊れるのがすごい。 自分の感性と相性がいいのかもしれないが、体に感情がとても素直に出るように思える。2024-02-10 23:16:07 GMT+9:002024-02-10 23:16:07 GMT+9:00
ディオップは若いし、もっと身体能力高い系の踊りをするのかと思っていたら、非常にきちんと収める踊りで。ジャンプの高さは凄いんですが、暴れる感じはゼロで、回転系の緩急のコントロールに驚かされたりも。 エトワールになるんだから、それはそうですよね、そういう地位ですよね、と納得したりも。2024-02-10 23:21:11 GMT+9:002024-02-10 23:21:11 GMT+9:00
その点で言えば、コンフォルティは、やはりまだスジェという所も。3幕は踊りの安定感で言えばオディールお姉様と弟ロットバルトぐらいの感じで。 ただ、その設定は結構良くないですか? とヨコシマな事を考えたりも。ほら、王子の義弟が家庭教師になるバージョンってアリじゃないですか?2024-02-10 23:26:28 GMT+9:002024-02-10 23:26:28 GMT+9:00
クライマックスの男PDDは、悪くはなかったのだけど、組んで踊るパートでもうちょっと流れが欲しいと思うところも。 この版の特徴って、王子と家庭教師として踊ったものを、王子と悪魔として再度踊るところにあるわけですが、助走つきの部分で一度流れが止まったりするのはもったいない。2024-02-10 23:31:34 GMT+9:002024-02-10 23:31:34 GMT+9:00
群舞。白鳥はよかったのだけど、1幕の男性陣はちょっとバタバタしていたような。音楽性とかの話ではなくて、振りのタイミングが遅れるみたいな感じの。ヌレエフの振付が容赦ないからなのかな。 舞台が狭くてゴチャゴチャしてたのは可哀想だった。東京文化会館の舞台をこんなに狭く感じたのは初めて。2024-02-10 23:35:16 GMT+9:002024-02-10 23:35:16 GMT+9:00
4幕の前半で、24羽がセンターに1人、上手に12人、下手に11人で V の字になるところがあるじゃないですか。 芸監が目に入る席だったのですが、手を動かしながら隣の方に何か言っていて。下手側だけ袖との間に隙間ができて非対称になっているのをチェックしてたんじゃないかな。舞台幅の問題かも。2024-02-10 23:40:16 GMT+9:002024-02-10 23:40:16 GMT+9:00
あそこ、V 字を崩す時にも左右の人数を対称に動かせないという難しさがあるので、真ん中に集まっている大小8羽の中の1人を群舞のセンターにして、左右ともに12人にしておいた方が何かと楽そうに思えるのだけど、それはそれで難しいのかな。2024-02-10 23:46:57 GMT+9:002024-02-10 23:46:57 GMT+9:00
今日見た4幕は、トロワの最後も男リフトのポジションも 2019 に近かったと思う。2005 から 2019 までのどこでどういう形で変更になったんだろう? 2016 の映像でどうだったかが思い出せないのだが。2024-02-11 00:18:16 GMT+9:002024-02-11 00:18:16 GMT+9:00