2024.06.07
ロミオとジュリエット
東京バレエ団
東京文化会館
バレエ
東京バレエ団「ロミオとジュリエット」@東京文化会館、幕間。 あ、なるほど、これが噂の新種のブラボーおじさんか。 ジュリエットの大きな踊りが終わるたびに、高階の下手から1人でブラボーかける男性がいて、もしや、嫌がらせなのでは? ぐらいには浮いてると思う。 https://t.co/DiBqXW47Sr https://pbs.twimg.com/media/GPd6CE1boAAgprQ.jpg https://pbs.twimg.com/media/GPd6CE_awAAXikn.jpg2024-06-07 20:28:49 GMT+9:002024-06-07 20:28:49 GMT+9:00
2幕の開演前に、演奏が終わるまで掛け声はお控えください、というようなアナウンスがありまして。 そして、大変に珍しい事に、そのアナウンスに対して会場から拍手が起きたという。自分も拍手しましたけど。 会場の気持ちが(1人を除いて)一体となってる! と思ってしまった。2024-06-07 20:29:42 GMT+9:002024-06-07 20:29:42 GMT+9:00
本日のキャスト、キャピュレット家がつよつよで。 木村公、奈良夫人、そして柄本ティボルトなんて、オシポワシフトの時のロイヤルに匹敵するようなつよつよメンバーじゃないですか? そんな家庭で育った秋山ジュリエット、ああいうロミオに恋する説得力がすごい。 https://t.co/Gt92ktwkzT https://pbs.twimg.com/media/GPd7ZM_aYAAZh0T.jpg2024-06-07 20:34:33 GMT+9:002024-06-07 20:34:33 GMT+9:00
三幕は大変に静かな客席で、ものすごい集中力に包まれたまま、完全に幕が閉まってから盛大な拍手でした。 クランコ版は特に3幕に踊りが少なくて、演劇的な要素のみで見せ切らなくてはいけないので、静寂が素晴らしかった。2024-06-07 21:35:25 GMT+9:002024-06-07 21:35:25 GMT+9:00
今日は柄本ティボルトのために追加したのですが、大変に好みでよかったです。「中国の不思議な役人」の首領とか、この手の役柄、素敵ですよね。 役作り的には、少し平野さんに似てるかなと思ったりもしたのだけど、炎の激情というよりは氷の冷酷っぽい感じも。 手袋でロミオの頬を張る時のカッコよさ。2024-06-07 21:41:00 GMT+9:002024-06-07 21:41:00 GMT+9:00
柄本ティボルト、なによりも痺れたのが、ロミオが剣をとった時に笑うんですよ。マキューシオとは仕方なく闘ってるんだけど、ロミオと剣を交えるときは薄い笑いが顔に張りついてる。こーゆー男、大好き! ってなりましたね。 そして、カーテンコールでも右手だけ手袋というのがたまらなかった。2024-06-07 21:43:42 GMT+9:002024-06-07 21:43:42 GMT+9:00
主演は秋山大塚ペア。元々は柄本ティボルト目当てだったのが、つくづく追加してよかった、と思わせてくれた2人でした。 踊りの相性がとてもいいと思う。2人とも動きにドラマティックからコンテンポラリーの雰囲気があるのだけど、そこがとても調和している感じで。2024-06-07 21:47:17 GMT+9:002024-06-07 21:47:17 GMT+9:00
クランコのリフトって、プロトタイプっぽいというか、マクミランやノイマイヤーに比べると流れの流麗さはあまり重要視されてないんじゃないかと思うんですよ。結構、ガツガツと上げ下ろしする感じで。 それをですね、ゴツゴツはせず、しかし流麗とは違った方向に完成させてきて、見事だった。2024-06-07 21:50:44 GMT+9:002024-06-07 21:50:44 GMT+9:00
大塚さんはリフトのサポートがとても上手だと思うのだけど、それに加えて秋山さんがすごくシャープなポジションに一瞬で入るので、流れがあるというのとは逆の、体重ゼロの浮遊感の大ゴマ止め絵が連発される、みたいな迫力。 体の使い方としては「かぐや姫」やったのが効いてるのかも、とか思ったり。2024-06-07 22:00:13 GMT+9:002024-06-07 22:00:13 GMT+9:00
クランコ版は3幕をほとんど踊らないので、バレエとしてはとても難しいと思っていて。自分の場合、見てるあいだに一度心が離れたら、話の中に戻れない気がしている。 今日の2人は、何よりもそこがよかった。体の演技だけで、常にジュリエットとロミオで在り続けていて、物語を完璧に構築していた。2024-06-07 22:13:45 GMT+9:002024-06-07 22:13:45 GMT+9:00
秋山ジュリエット、パルコニーの上げ下ろしが空気のようで、本当に人間か? とビビるくらいだったが、内面はかなりの元気少女っぽく感じた。舞踏会でロミオにあった後のバリエーションが、隠しきれない非おしとやかぶり。コンテンポラリーっぽい角度の強さと強靭さが見え隠れして、すごく好きだった。2024-06-07 22:19:22 GMT+9:002024-06-07 22:19:22 GMT+9:00
一方の大塚ロミオは、こういう表現は性差別的だとは思うんだけど、もう、恋する少女ど真ん中の文学少女系で。ロミオの、あのどうかしているセリフの山が、文学少女だからしょうがないよね! で完璧に収まるところに収まるという。 えーっと、もちろん実際にはセリフは一つもないんですが。2024-06-07 22:30:37 GMT+9:002024-06-07 22:30:37 GMT+9:00
大塚さん、柔らかい表現がとても上手いと思う。ロミオとジュリエットがシンメトリーになるシーンで、ロミオが柔、ジュリエットが剛、に見えたりするのが、カップルとしてとても好みだった。 そして、あの外見、あの踊りで、結構胸毛がしっかりしてるのにギャップ萌えしてしまったり。2024-06-07 22:35:49 GMT+9:002024-06-07 22:35:49 GMT+9:00
実は、今回、柄本ロミオは買ってないんですが。柄本ティボルトは発表された途端に買い足したという。 男の趣味がわかりやすくて恥ずかしいぐらいなんですが、ひとことで言えば、ザ・スワンよりもストレンジャーが好き、なんですよね……2024-06-07 22:44:01 GMT+9:002024-06-07 22:44:01 GMT+9:00
演劇的なだけに、脇役も重要なのだが完璧な布陣でしたな。 日本のバレエ団だと、キャピュレット夫妻にあてられる人材が少なかったりするだけに、木村さん奈良さんの頼もしさを強く感じたりも。特に、ジュリエットの死体に近づく奈良さんの歩き方、後ろ姿だけでも全てがわかる表現で素晴らしかった。2024-06-07 23:03:27 GMT+9:002024-06-07 23:03:27 GMT+9:00
マキューシオは池本さん。踊りのキレも演技もよかったと思うんだけど、なんとなく物足りなくて。 期待が大きすぎたというのもあるけど、それよりも、もっとはっちゃけてくれていいんだよ? みたいな事かも。 マキューシオがどれだけ目立っても全然大丈夫な、強靭な舞台になってると思うので。2024-06-07 23:11:09 GMT+9:002024-06-07 23:11:09 GMT+9:00
カーテンコールで幕前に出てきた主役二人。大塚さんが秋山さんに向かって90度に体を折ったお辞儀をして、なんか、グッときてしまった。 バレエという枠組みだと、男性と女性がいたら、なんとなく恋愛準拠的な仕草をするのが当然みたいになっているだけに、踊りのパートナーへの純粋な感謝に見えて。2024-06-07 23:27:17 GMT+9:002024-06-07 23:27:17 GMT+9:00
そういえば、ロレンスの持ってる髑髏、前は真っ白だった気がするんだけど、いい感じに年代物っぽく色がついていたような気がする。 いや、あれ、出来立てほやほや(?)みたいな真っ白の髑髏持ってると、すっごくヤバイ人っぽくなるじゃないですか。レクター博士とお友達? みたいな。2024-06-07 23:33:04 GMT+9:002024-06-07 23:33:04 GMT+9:00
2幕、二階部分にアンサンブルのヴェローナ市民がいるのですが、結構長いことイチャイチャしている男二人組がいまして、ついつい目がそっちに。二人で組んで踊るシーンになると、全部男女カップルになるんだけど、そろそろ、こういう所にも男男、女女のカップル入れようよ、とか思っちゃったりして。2024-06-07 23:36:33 GMT+9:002024-06-07 23:36:33 GMT+9:00
舞踏会の後半、全員でのパートナーがくるくる変わるダンスシーン、舞台の前方でロミオとジュリエットが見つめ合う所、後ろではキャピュレット夫人とティボルトがキスの手前ぐらいの距離になっていて。 純真な若者二人と大人のもつれまくった恋模様の対比になってるのか。2024-06-08 00:23:46 GMT+9:002024-06-08 00:23:46 GMT+9:00