2024.10.19
まだここ通ってない
KAAT×山田うん×池上高志
KAAT神奈川芸術劇場ホール内特設会場
ダンス
KAAT×山田うん×池上高志 「まだここ通ってない」@ KAAT神奈川芸術劇場ホール内特設会場。 実験的すぎてダンスとしての面白さはあまり感じなかったが、ポストトークの解題がなかなか面白くて、値段分は楽しんだ。 長塚さんはゲネと初日と合わせて3回目だそうで、繰り返し見る面白さもあるっぽい。 https://t.co/Sj1aiSDqUY https://pbs.twimg.com/media/GaPCs4OaIAAWx2R.jpg https://pbs.twimg.com/media/GaPCs4obUAERLl9.jpg2024-10-19 16:04:50 GMT+9:002024-10-19 16:04:50 GMT+9:00
ここから先はネタバレというか、ポストトークでの解題が含まれるので、何も知らずに見たい方はご注意ください。 舞台後方の5本の長い蛍光灯はdelay line memory の一種で、長い管の下から音を出し、上で拾った音を再生する事で、16bit 分の記憶装置になっていると。 https://t.co/kVbkIwbm4p https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E9%81%85%E5%BB%B6%E8%A8%98%E6%86%B6%E8%A3%85%E7%BD%AE2024-10-19 16:10:42 GMT+9:002024-10-19 16:10:42 GMT+9:00
音速が340m/s なので、3.4m の菅なら、1/100秒分の音を保存できる、という事だと思う。 それで、音を拾う時には外界の音と一緒に拾ってしまうので、そこでエラーが入ってきて、公演の間に少しずつメモリ内の16bitの情報が変化していくのが、人間的な記憶と近くて、というコンセプトみたいだった。2024-10-19 16:15:22 GMT+9:002024-10-19 16:15:22 GMT+9:00
これ、5本のメモリの中身が見えると面白かったかな。16bit なので、色なら1色、2バイト文字で1文字なので、蛍光灯がその色で光るようにして、最初は5本とも真っ白なのに公演が終わる頃には全部違った色になるとか、最初は「こんにちは」だった5文字が刻々と「譁?ュ怜喧縺」みたいになるとか。2024-10-19 16:19:40 GMT+9:002024-10-19 16:19:40 GMT+9:00
ドローンを使ったシーン。キーワードは「swarm (群)」。 個々のドローンは、近くにいる仲間に寄っていく、近づきすぎたら離れる、仲間と同じ方向を向く、という3つの行動だけがプログラミングされているが、それだけで群れとしての集団行動をするというシステム。 https://t.co/CY11UXrDc5 https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%A4%E7%9F%A5%E8%83%BD2024-10-19 16:25:18 GMT+9:002024-10-19 16:25:18 GMT+9:00
今日のドローンたちは固まって移動していたのだが、時によっては群れが2つに分かれたり、どっちの群れに入ってるのかわからなくて戸惑う個体が出てきたりというのもあると。 ダンサーさんが1人、飛んでないドローンを持っているのだが、そのドローンの事も、他のドローンは仲間と認識しているらしい。2024-10-19 16:28:04 GMT+9:002024-10-19 16:28:04 GMT+9:00
ダンサーは5人いて、ダンサーさんにもドローンと同じプログラムで動くようにという指示があるのだと。それを知ってから見たら、見え方は違ったかも。 ドローンを持ったダンサーは、人間とドローンの両方の群れに属しているという事らしい。動きはドローンのプログラムではなく、人間に属するけど。2024-10-19 16:32:24 GMT+9:002024-10-19 16:32:24 GMT+9:00
人間が持ったドローンを動かすと、他のドローンが追従するのかと思ったら、池上先生が、魚の群れが一斉に向きを変える、みたいな動きはまだ再現できていない、とおっしゃってて、そこにはもう少し複雑な別の機構があるのかな。2024-10-19 16:34:27 GMT+9:002024-10-19 16:34:27 GMT+9:00
ヘッドマウントディスプレイをつけた2人のダンサーが、それぞれ別のバーチャル空間(山と海)を見ながら踊るシーン。周りも相手も見えてないと。 舞台後方のスクリーンに、ダンサーの片方が見ている映像が映される。しばらく山、次は海辺、また山、という感じ。 これもトークが面白かった。2024-10-19 16:38:06 GMT+9:002024-10-19 16:38:06 GMT+9:00
長塚さんが、昨日はシーンの最後で2人が相手を捕まえるシーンで、すれ違いそうになってギリギリで相手を捕まえたと。それが、人間的で、とても良いシーンに思えたと。 確かに、バーチャルな空間にいる2人が、最終的に人間同士のリアルな繋がりを得るというのは、非常に現代的なテーマだよな。2024-10-19 16:41:53 GMT+9:002024-10-19 16:41:53 GMT+9:00
池上先生が、最初にヘッドマウントディスプレイをつけて動くと、面白い動きになるという話をして。自分もつけた事あるんだけど、外界が何も見えないから、腰が引けたままジワジワ動いちゃうんだよね。 ところが、山田うんさんにつけてもらったら、すぐにバーチャル世界の端まで走り回ってたと。2024-10-19 16:44:36 GMT+9:002024-10-19 16:44:36 GMT+9:00
山田さんが、ヘッドマウントディスプレイをつけると、動きが赤ちゃんに戻る、と言っていて、そうだよなーと思ったのだけど、ダンサーさんは筋肉の覚えている動き、重力の感じ方なんかから、赤ちゃんに戻らないで動ける人もいるのだと。2024-10-19 16:46:23 GMT+9:002024-10-19 16:46:23 GMT+9:00
シーンとしては、ダンサーさんが2人とも「普通」に踊っているので、そこに面白さがあるのがよくわからないという感じで。 わざとらしくなるけど、最初は暗闇で何も見えずに動けない、みたいな状態の動きを提示した方が、観客に見せる舞台としてはわかりやすいかも。2024-10-19 16:54:26 GMT+9:002024-10-19 16:54:26 GMT+9:00
ドローンとヘッドマウントディスプレイの組み合わせは、面白い事ができるかもと思った。 ドローンを持ったダンサーには、バーチャル空間でのドローンが仲間として見えているが、人間は見えない、という事ができるので。2024-10-19 16:56:42 GMT+9:002024-10-19 16:56:42 GMT+9:00
例えば、ドローンを鳥に、ドローンを持った人間を翼のある人にして、鳥と人と2種類の群れが、そのダンサーを通して繋がっているというのを、うまく可視化できたりすると、結構いい感じになるんじゃないかな、とか。2024-10-19 16:59:12 GMT+9:002024-10-19 16:59:12 GMT+9:00