2024.11.30
Dance to the Future
新国立劇場バレエ団
新国立劇場小劇場
バレエ
新国立劇場バレエ団「Dance to the Future」@新国立劇場小劇場、 正味65分しかないのに休憩2回も入れなくても、と思ったのだけど、終わってみればこれで正解かなと。休憩なしだと印象がだらだらしちゃいそう。 https://t.co/fPUJn3qMyu https://pbs.twimg.com/media/GdoIHUCX0AEiZ3W.jpg2024-11-30 19:46:05 GMT+9:002024-11-30 19:46:05 GMT+9:00
最初は渡邊峻郁振付「Seul et unique」、中島瑞生さん渡邊拓朗さんの男デュオ。 衣装の印象もあって、Tシャツ短パンの体操男子2人組みたいな感じも。コンタクトはするんだけど、お互いに体重をあまりかけあわないので、心理的な距離が少し遠い感じに見えるのも、そんな雰囲気に。2024-11-30 19:46:06 GMT+9:002024-11-30 19:46:06 GMT+9:00
全体的に動きがなんとなくいまひとつしっくりこない感じだったのだが、中島さんにハッとする瞬間が何度かあって、そういう部分がもっと増えると見応えのある作品になるかもという期待もなくはない。2024-11-30 19:46:07 GMT+9:002024-11-30 19:46:07 GMT+9:00
福田圭吾 「SHIKI」は柴山紗帆さん、森本亮介さん。 手慣れた感じのウェルメイドな雰囲気の作品ですが、細部の精度がないので全体の印象はGOE 全部マイナスの演技、みたいな。 実施の問題ではなく、振付で繋ぎの洗練がないんだと思う。そこらへんはアドバイザーがもっと口出ししてもよかったのでは。2024-11-30 19:55:30 GMT+9:002024-11-30 19:55:30 GMT+9:00
西川慶振付「Re」は、池田理沙子さんを中心に、赤井綾乃、花田美月、山田悠貴、西川慶の男女2人づつの構成。 今回、作品としてはこれが一番気に入った。新国立としては、とても現代的な印象があって、公演タイトルにもっとも相応しい作品でもあったのではないかと。 西川さんには振付続けてほしい。2024-11-30 20:00:36 GMT+9:002024-11-30 20:00:36 GMT+9:00
音をかなり細かく割って振付してあって、全員がそれをきっちりと踊るというのに新国立らしさを感じたり。 男女で同じ振付が結構あるのだが、多分、演出として、女性をより直線的に、男性をしなやかに踊らせていて、そのジェンダーに関するバランス感覚がとても好みだった。2024-11-30 20:04:28 GMT+9:002024-11-30 20:04:28 GMT+9:00
池田さんの使い方としても完璧だったと思う。自分は古典で笑顔が顔に張りつき気味になっちゃうのが好みでないのだけれど、無表情系で強い体の線で踊った後に、最後を花が綻ぶような緩やかな表情の変化で締めるという形にしていて、とても魅力的だった。2024-11-30 20:11:25 GMT+9:002024-11-30 20:11:25 GMT+9:00
木村優里振付「禁じられた遊び」は、木村さんと渡邊峻郁さんで。これも面白かった。木村さんはペトルーシュカを思わせるような動きをメインに、渡邊さんの方に時々しなやかに伸びる線を使っていて、少年の方が少し成長しているように見えるのが、終盤の展開に繋がっていくのもうまいなぁと。2024-11-30 20:16:09 GMT+9:002024-11-30 20:16:09 GMT+9:00
木下嘉人振付「光と闇」は、小野さんのために振り付けられた作品だったと思う。 木下さんの振付自体も流れのあるものなのだが、小野さんがそれを精緻に組み立てて踊ることで完成される作品。常に二歩先を読んで、そこまで繋がるように動く、みたいな精度。2024-11-30 20:25:11 GMT+9:002024-11-30 20:25:11 GMT+9:00
衣装も素敵だった。小野さんのもよかったのだけど、木下さんの襟ぐりのおおきくあいたトップスが、踊ってる時にはかなりアンシンメトリーな形になるのだけれど、それがとても気に入ってしまった。シンプルに見えるけれどかなり計算された衣装だと思う。 衣裳は山田いずみさん。2024-11-30 20:28:35 GMT+9:002024-11-30 20:28:35 GMT+9:00
橋本真央振付「Afterglow」は女性6人で、女子校創作ダンスとか、ネオバランシンとか、そういった雰囲気であまり頭に入らず。この手の作品を見るたびに、女性集団に対する自分の解像度の低さを感じます。2024-11-30 20:47:05 GMT+9:002024-11-30 20:47:05 GMT+9:00
最後はアドバイザーでもある小㞍健太振付「プレリュード」を池田理沙子さん渡邊拓朗さんで。 作品としては悪くないと思うのだけど、DttF の「模範演技」としてはいまいちだったかも。既存作品を踊ってみた、という感じで、他の作品に比べて、キャストにチューンされきった上演という印象はない。2024-11-30 20:50:58 GMT+9:002024-11-30 20:50:58 GMT+9:00
牧神の午後への前奏曲をつかっていて、男性の存在感がかなり必要な作品だと思うのだけど、池田さんのコンテの強さにくらべると、渡邊さんの押しが足りないバランスに感じてしまった。 せっかく振付家直参なのだから、もっともっと渡邊拓朗さんの魅力を引き出すような指導があってもよかったのではと。2024-11-30 20:55:58 GMT+9:002024-11-30 20:55:58 GMT+9:00
出演メンバー、プリンシパルやファースト・ソリストの方が、女性はほとんど出ているのに、男性はわずかしか出ていない、という対比が興味深かった。 なぜそういう事になるんだろう。バレエ界のジェンダー差というか、男性プリンシパルをこういう使い方するのって難しい、みたいなのがあるのかな?2024-11-30 21:03:21 GMT+9:002024-11-30 21:03:21 GMT+9:00